「今回お願いしたいのは、本格的な料理を手早くつくるための商品です。ロングセラーの主婦向け商品ですが、売上をさらに伸ばすために、テレビショッピングを活用したいと考えています。」
入社3ヵ月目のある日、僕は先輩と一緒に、クライアントとの会議に出席していました。会議ではクライアントのちょっとした一言や、先輩の話し方、提案の観点などを、聞き漏さないように集中します。一心にメモを取りながら、自分だったらどんなプランにするか、頭はフル回転。早く仕事を覚えるには、常に「自分ならどうするか?」を考えることが必要です。新人だからといって、ただ先輩の横に座っているのではなく、何事も「自分がやる」という気持ちで臨む姿勢が大事だと思っています。
だからこそ、番組制作の企画にも積極的に参加します。今回の商品のセールスポイントは、「かんたんにおいしい料理ができる」「忙しい人におすすめ」の2点です。「主婦に限らず、働く女性全般に訴求したらどうか?」「商品のメリットをわかりやすく伝えるには、出来上がった料理を美味しそうに見せるべきでは?」など、僕も次々と意見を出し、クライアントや制作会社の方々とアイディアを練り上げます。そんな中から、今回の番組制作にはフードコーディネーターを収録に招くことが決定し、いよいよ番組収録本番となりました。
この日を迎えるまでに、しんどいこともたくさんありました。上司や先輩と企画を練って、クライアントからゴーサインをいただけるまで長時間におよぶミーティングを何度も繰り返しました。ヒントをつかもうと自社にある番組のライブラリで、過去のテープから事例を研究したり、市場調査をして他社商品との比較から見せ方を考えたりと、夜中まで必死に取り組んだのです。
放送日のスケジュールはほぼ決まっているのに、なかなか仕事が進まず、いつになればゴールにたどり着けるのかと思うこともありました。でも落ち込んでいる暇なんてありません。ぶつかって砕けては、学んでいくという過程で、僕はだんだん自分が目指すべき方向をつかんでいきました。
そして、放送日。予想をはるかに超える注文がコールセンターに殺到しました。この成功は、もちろん自分ひとりの力によるものではありません。でも、もし予想通りの結果が出なかったら、それはすべて自分の責任。そんな緊張感がこの仕事にはあります。それだけに、「まだいけるはず。もっと売れるはず。」という気持ちで自分を追い込んでいくことで、仕事が身につき、目標を乗り越える機会が増えていくのだと思います。仕事に本気で取り組む。それはどこの誰よりも考えること。まだまだ勉強中の身ですが、仕事をする上で、僕が一番大事にしていることです。
トライステージの仕事 |
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